問いとゆらぎの創造教室

正解を学ぶのではなく、自分の「見る・考える・判断する」を問い直す。

「問いとゆらぎの創造教室」は、アートを通じて、自分自身や組織の中にある「当たり前」を問い直す法人向けプログラムです。

Voice of Artは、アール・ブリュットを起点に、若手現代作家を含む多様な表現と社会をつなぐことを目指しています。

作品との出会い、作家や創作の現場との接点、専門家の知見、参加者同士の対話や体験などを組み合わせながら、

「なぜ、自分はそう見たのか」

「なぜ、それを良いと思ったのか」

「その判断基準は、どこから来たのか」

「別の見方はできないだろうか」

と、自分自身の感覚や判断を問い直していきます。

企業・団体の目的や課題に応じて、内容は個別に設計します。

審美眼とは、正解を知っている力ではない

私たちは、仕事でも日常生活でも、無意識のうちにさまざまな基準を使って物事を判断しています。

効率がよい。

成果につながる。

分かりやすい。

評価されている。

専門家が良いと言っている。

そうした基準は、社会や組織を動かすために必要なものです。

しかし、アートを前にすると、それだけでは答えが出ないことがあります。

「これは何だろう」

「なぜ自分は惹かれるのだろう」

「なぜ自分は苦手なのだろう」

一つの作品について、参加者同士でまったく異なる見方が生まれることもあります。

問いとゆらぎの創造教室が大切にするのは、正しい答えを教えることではありません。

答えのない状態も、「こういうこともある」と落ち着いて受けとめること。
迷い、行きつ戻りつする時間も、自然なものとして味わうこと。
そして、自分が出した答えさえも、もう一度問い直してみること。
Voice of Artは、アートが育てるこうした姿勢を、仕事や人生にも活きる「審美眼」の一つと考えています。

感動消費ではなく、創造性と出会う

私たちは、作家や作品を、よく知られた物語やイメージで捉えがちです。
「フェルメールの作品は数が少なく貴重」「ゴッホは悲劇の画家」「草間彌生といえば水玉のかぼちゃ」。
そうしたイメージからもう一歩踏み込んで作品に向き合うと、これまで見えていなかったものが見えてきます。

予定調和ではない線。

思いがけない色。

説明しきれない構成。

時間をかけてつくられるもの。

逆に、一瞬の判断から生まれるもの。

既存の評価軸では捉えきれない表現に出会うことで、自分たちが普段何を基準に物事を評価しているのかが見えてくることがあります。

作家を「学ばせてもらうための対象」として一方的に見るのでもなく、「支援される側」として見るのでもありません。

一人の表現者と、その作品に向き合う。 そこから、自分自身の見方や価値観が揺らぐことを大切にします。

異なる創作の現場と企業をつなぐ理由

企業や組織では、効率、成果、スピード、合理性、再現性などが重要になります。

一方、創作の現場では、すぐに言葉にできない感覚や、予定通りに進まないプロセス、失敗や偶然から生まれる表現があります。

それは、企業とはまったく異なる世界という意味ではありません。

むしろ異なる判断基準を持つ世界に触れることで、自分たちの組織を別の角度から見ることができます。

アール・ブリュットの創作現場、福祉工房、作家のアトリエ、現代アートの制作現場など、プログラムの目的に応じてさまざまな表現や創作の現場との接点を考えます。

そこで出会うものを一つの「正解」として持ち帰るのではなく、

「創造性とは何か」

「人の力を、私たちは何によって判断しているのか」

「成果だけでは測れないものに、どのような価値があるのか」

「自分たちの組織では、何が見えなくなっているのか」 といった問いにつなげていきます。

プログラムで扱うテーマ

「問いとゆらぎの創造教室」では、企業・団体の目的に応じて、たとえば次のようなテーマを扱います。

・審美眼とは何か
・自分の判断基準を問い直す
・アートを通じた対話と感受性
・多様性と創造性
・既存の評価軸では捉えきれない表現
・作家や創作の現場から考える創造のプロセス
・予定通りに進まないことから生まれる価値
・効率や成果だけでは測れないもの
・組織の中にある固定観念
・人の可能性を何によって判断しているのか
・働くこと、表現すること
・異なるものの見方と共存すること

アール・ブリュットや福祉工房をテーマとして扱う場合には、作品そのものに加えて、創作環境や支援者との関係などについて考えることもあります。

実施イメージ

過去に企画・主催したアート関連講演会の様子

「問いとゆらぎの創造教室」は、企業・団体の目的に応じて個別に設計する法人向けプログラムです。

作品との出会い、鑑賞と対話、創作体験、作家や創作現場との接点、専門家による知見などを組み合わせながら、参加者が自分自身の見方や判断を問い直す時間をつくります。

具体的な内容は、目的、参加者、実施環境などを伺ったうえで個別にご提案します。

レンタル美術館®との連動

「問いとゆらぎの創造教室」は、「レンタル美術館®」と組み合わせて実施することも可能です。

企業や施設の日常空間に一定期間作品を展示する。

その作品を日々見る。

ある日、改めて作品について誰かと話してみる。

作家や創作の背景を知ったあと、もう一度同じ作品を見る。

すると、最初に見たときとは違って見えることがあります。

作品を空間に置くことと、その作品について考える機会をつくること。

その両方を組み合わせることで、単発の研修で終わるのではなく、日常の中に問いが残る仕組みをつくります。

ご相談について

アートを通じて、組織の中に新しい視線や対話、問いを生み出したい企業・団体の方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

「何を実施するか」がまだ具体的に決まっていない段階でも、目的や課題を伺いながら一緒に考えていきます。